ゼンウェル オーダード株式会社ゼンウェル オーダード株式会社パーツフィーダーをコアにした設備のトータルソリューション。
製造ラインの省力化・消音化を実現します。

お問い合わせ

お見積り・ご質問等ございましたら、お電話・FAXでもお受けいたします。

新着情報

ゼンウェル オーダード ホーム > 新着情報 > コラム > 「手段」と「目的」 逆転の逆転

2016.11.02「手段」と「目的」 逆転の逆転

「手段の目的化」という言葉を聞いたことがありますか?
ビジネスの世界ではよく使われる言葉ですが、一般的にも使われている言葉です。

わかりやすい例でいうと、ダイエットや語学の勉強などが挙げられます。
ダイエットは、本来は「痩せる」という行為の先に、例えば「健康維持」とか「容姿の
向上→恋愛」などの目的があるのですが、体重を落とすこと自体が目的になってしまい
がちです。

語学の習得も、本来は英語などを話せるようになって何をしたいか、という目的がある
はずなのに、
TOEICのスコアアップが目的になってしまったりします。

ビジネスの世界でもこういったことは多々あって、ビジネスというものは営利活動です
から、その目的は詰まるところ「売上げの向上・企業の発展」に集約されるわけです。

が、例えば「経費の削減」というような至上命題が上から降りてくると、それに躍起に
なるあまりに会社の雰囲気が悪くなってしまったり、「良いプレゼンテーション」を
作ることに集中しすぎて、プレゼンは最高だったが顧客をないがしろにしてしまい結局
契約は取れず...というようなことが起こったりします。

就活はあくまでも「社会人として今後働いていく」ための手段ですが、それがゴール
(=目的)となっている人がよくいますし、企業側も「良い人材を採る」ことが目的と
化してしまうことが良くあります。

こういう時に、「手段が目的化してしまっている」とか、状況によっては「手段と目的
が逆転している」と言われます。
つまり、「手段を目的化してはいけない」「本来の目的を常に忘れてはいけない」と
いうことになるわけですが。。


先日、ふと「そうとも言い切れないな」と思うことがありました。

1031日は皆さんご存知の通りハロウィンでしたが、ここ数年はUSJや渋谷を代表する
ように日本独自のムーブメントが起こっており、それを楽しむ若者がメディアでも取り
上げられることが多かったように思います。

渋谷でインタビューされた若者の1人が、「なぜ仮装をして渋谷に来るのか?」と聞か
れた時に、「自分はインスタグラムをやっているので、インスタに上げるためにやって
いる、みたいなところありますね」と言っていました。

これはまさに手段と目的の逆転現象で、本来は何かアクションを起こした時の「記録」
が写真の目的であり、アクションの報告・公表がインスタグラム(などの
SNS)の本来
の目的だったはずですが、写メを撮ってインスタに上げるためにアクションを起こす、
という若者が少なくない数で発生しているのです。

もちろんこれはハロウィンに限ったことではなく、SNSのためにオシャレなカフェに
行ったり、洋服やアクセサリーを買ったり、部屋をキレイに飾ったりする人も多いで
しょう。

しかし、これは「手段と目的が逆転しているぞ!正しなさい!」というものではない
気がします。
なぜなら、彼らはその行為を楽しんでいるからであり、誰に迷惑をかけているわけでも
ないからです。

ビジネスの世界でもこういう傾向は表れており、例えば「◯◯がしたいから、起業する」
というのが今までは一般的でしたが、最近は起業したい!...という思いありきで、それ
から業種やジャンルを考える、という人が出てきていたりします。


以前、音楽家の坂本龍一さんが語っているのを聞いたことがあります。
「例えば、曲を作ろう、こういう曲を作りたいからこういう機能があってこういう音源
が入っているシンセサイザーを買おう、というのはもう古いスタイルなんですね。いろ
いろな音源や機能を持った楽器を買ってみて、『お、こういう音が出せるならこういう
フレーズが合うな』とか、『こういう機能があるならこういう手法で作るのが楽しいか
な』という作曲方法も、これからのメインストリームの
1つになっていくと思うのです」

まぁビジネスと日常生活を一括りで語るのは難しいとは思います。
多くの企業人が行っている日常業務...という観点で考えると、やはり大局を忘れて近視
眼的に仕事をしてしまうと、本来の目的がブレてしまいますからね。

ただ、ビジネスでも戦略段階では「手段が目的化」してはいけませんが、実行段階では
余計なことを考えず「手段が目的化」した方が良い場合もあります。

つまり、「どちらが正しいのか」ということではなく、ケースバイケース・状況次第で
「手段」と「目的」が前後を行き来することも充分にあり得ることで、個人にしろチーム
にしろ会社にしろ、その時の熱量やモチベーション、またパーソナリティによっても
変わってくる「多様性の時代」になってきているのだと思います。


なにより大事なのは、「状況の見極め」と「自覚」じゃないかと個人的には思います。
「何より目的ありき、と教わったからそうする」「みんながやっているからやる」「今
までそうすることになっているから、(引き続き)やる」というのが一番危ない状況です。
チームや組織においてありがちなのは、発案者や上司はその目的をわかっているが、実務
者がその目的を理解していない(目的の共有がなされていない)、というパターン。
これも良くない状況ですよね。

本来の目的が何だったのか、今がどういう状況なのか、何が一番ベストなのかというのを
常に見極め、仮に「手段と目的が逆転していようとも、自分はこれでやる!」と自覚した
上でなら、その意志を貫くのも大切かと思います。

皆さんも、改めて自分の状況・お仕事を見直してみてはいかがでしょうか。

手段と目的.jpg

お見積り・ご質問等ございましたら、お気軽に! お問い合わせフォームへ

ページの先頭へ